「悩む人」と書いて、トム。

友人からの一言。言い得て妙。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

素敵ドロップス

yoshinoame.jpg

ソーダの色は夢の色。




去年友人Kと吉野に行ったとき、おやつにあめちゃんを持っていった。


友人Kとは衝撃的なときに出会ったので、挨拶をするでもなく笑い合うわけでもなく、ただぼーっと後姿を見ながら虚ろに想いを抱いたことだけ覚えている。

そしてその後話すようになって、あのとき抱いた想いや感覚は間違ってなかったんやなぁとしみじみ思う。


さて、そのあめちゃんのほかにもおやつは300円までだったので、納豆ときんぴらサラダとかりんとうも買っていった。

吉野までは電車で1時間半。
車内の人がどんどん少なくなっていく中で、窓の外を見たりうとうとしたりしていた。

二人でいて、ただぼーっとするっていう空間が好きだ。
喋るでもなく何するわけでもない。ただ座ってたりする、そんな空間。

吉野について山をもくもくと昇った。
紅葉には早かったけど、もみじを上から見下ろすという珍しい体験もして、もみじには小さなトンボがとまっていることに気付いて話したりした。

山頂らしきところに着いたところでパスタのオムレツと納豆ときんぴらサラダを食べた。
爽やかな風に吹かれて納豆の糸がきらきらとたなびく様子は今も心に残っている。
納豆をあんなに綺麗と思ったことはない。

そのあと神社を通りながら車道、山道を降りて、民家の間を下り駅に向かうところで川があった。

この川を渡って向こう岸に行きたかったので、ざぶざぶ入ってってみたのだが膝まで深さがあったところで断念した。

ちょうどいいや、休憩しようと水切りをしたり、石を積み上げてどこまで高くできるか遊んだ。

水切りでどっちが遠くまで飛ばせるかを競ったのだが、完全にKの勝利だった。
私が2回水を切るのが精一杯なのに、Kは何回も向こう岸まで飛ばした。


低い姿勢で水面を捉えて、手首をすっと引く。

まるで静止画像のようなスローモーション。


どうしてそんな投げれるん、とか喋ってるときは普通なのに、こうやってさぁとフォームをつけて投げる瞬間、やっぱりスローモーション。

真似てみてもやはし2回、いや3回が精一杯。できん、できんですよ先生。

そんな私の横で適当な石を拾っては向こう岸まで届けるKの姿はお日様みたいだった。


人には、その人らしく見えるときがふっとあるけれども、そのときがKのそのときの一つだった。

きらきらしていて、でもそのきらきらは夕暮れだとか水面に光が反射してとか、それとはまた違うものだった。


そしてもう投げるのにちょうどいい石を見つけるのが難しくなってきて、帰ろうかとなって橋を渡った。
その途中であめちゃんの袋を覗いてみた。

それはたくさんの味が入ったあめちゃんで、山を歩きながらKといっしょに名前を付けた。


「ソーダの色は夢の色。コーラは戒め、みかんは哀愁、すももは現実逃避」


避けていたせいか最後にはコーラが3つも余った。

家に持ち帰って「戒め3つか・・・」と眺めていたことを思い出す。



それから色とりどりのあめちゃんを見ると、そのことが頭に浮かぶ。

そして全部に名前を付けて(それはときによって様々な名前になるけれども)食べるたびに幸せになるのだ。

そうして今も、海色ドロップを食べている。
スポンサーサイト

テーマ:大切なこと - ジャンル:ライフ

  1. 2008/11/09(日) 22:08:54|
  2. 甘いもの
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<第611回「好きな数字は何ですか?」 | ホーム | わたしというもの。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tomtomleo.blog21.fc2.com/tb.php/123-f907bdc3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。